生きる原動力は、自分の好きなものを見つけること

19歳でモデルデビューし、ファッション誌のメインストリームで活躍して来た富岡さん。長いキャリアの中、常にフレッシュな印象を私たちに与えてくれる、独特な存在感をお持ちです。一人の女性として、モデルとして、いつも新鮮な気持ちでいられる秘訣を尋ねると「好奇心旺盛な性格で、知りたいと思ったら追求したくなるんです。髪型やメイクも新しいものをキャッチし、インプットして、自分だったらこれは無理だけどここはできるとか、考えるのが楽しいんです。次はこれしたい、これ可愛くない? とか、ワクワクしながら考えるのが、生きる原動力になっています。それを止めてしまうと毎日が楽しくない。コンサバも綺麗なんですけど、最大の難点はそれだけだと飽きてしまうこと。いつも新しいものや、楽しい方に気持ちが向かっているから、みなさんにはそれが新鮮だと受け取ってもらえているのかもしれないですね」。

『éclat』の表紙を最高の一枚にするために

富岡さんは、モデルデビューしてすぐスターダムに登ったのではなく、表紙デビューを飾ったのは40歳と、意外と遅め。そして、モデルとして自信が持てるようになったのもその頃なのだとか。「人に勧められてひょっこりとモデルの世界に入れてもらったという感じがしていて、気持ちが引いている部分があったのです。42歳くらいのときに考え方を変えて、仕事がなくなったら辞める時。それまではやろう!と、決めました」。現在はエクラのカバーモデルとして、私服やライフスタイルも披露して、毎号、読者を楽しませてくれています。撮影時に大切にしていることは何かと尋ねると、「自分自身が楽しいかどうか。それが一番大切です。そのマインドは誌面を通して出るものだと思うので、自分でコントロールしています。特に表紙は、思わず手に取りたくなるような最高の写真になるように、心がけています。無理をして頑張りすぎると、写真に出てしまいますからね」。
楽しい富岡さんのライフスタイルは、誌面の他にエクラのブログやインスタグラムでも見られます。
「私たちの年代って、SNSとどう付き合って行くか難しいですよね。雑誌は見たい方が買って見てくださいますが、SNSは私のことを知らない方も見ます。何を載せたらいいんだろう? と考えたところ、みんなファッションが好きだなと思ったので、ファッションを載せています。言葉数を減らしてタグにすることで、幅広い年代や海外の人も見てくれる。ほっこりしたり、かっこいいなとか、笑えたり、見る人が何か一つでも得をするようなことを載せるように心がけています」。

ラグジュアリーの本質を次世代に伝えたい

今年3月で50歳を迎える富岡さん。ファッションとの付き合い方にも変化が出て来たそう。「トレンドも好きだけど、一つのアイテムを長く大切に着たいなと思うようになりました。前ほど頻繁にスタイルを変えたいというわけでもなくなって、お気に入りの服は何年も着てもいいじゃないと、思えるようになりました」。
これからは、インスタ世代の若い人たちにも、本物のファッションを分かりやすく伝えていきたいと語ります。「本物のラグジュアリーなファッションって、時間をかけて、多くの人の手を介して、それぞれの人の想いが込められて作られています。ラグジュアリーとは何かと追求すると、それは心地良さなのです。上質なラグジュアリーを自分も追求していきたいなと思います」。
熱い想いを込めて、本物のラグジュアリーや、自分が心地よく、好きなものを見つける楽しさを伝えていただきました。さぁ、春の新しい洋服、買いに出かけませんか? 長く愛せる本物の服を。


モデル


富岡佳子さん


Yoshiko Tomioka


大阪府出身。数々の女性誌で人気を博し、2016年10月号よりエクラ専属&表紙モデルに。ファッショニスタとしてのお洒落なインスタグラムも話題に。