— 毎年恒例のツアーで名古屋を訪れていますが、名古屋の印象は?

2016年から毎年、ブルーノート名古屋でライブをしてきました。そこで気づいたのが、おしゃれをした大人のカップルが夜、出かけるというカルチャーが、名古屋にはあるということ。残念ながらブルーノート名古屋はこの夏閉鎖されてしまいましたが、例えば、今日の撮影場所、オーベルジュ・ド・リル ナゴヤのような空間で、大人のカップルが食事と音楽を楽しむ。そんなラグジュアリーなライブハウスが受け入れられる土壌が名古屋にはあるのではないでしょうか。

— おしゃれに関する書籍も出版し、ファッショニスタとしても知られていますが、おしゃれに見せるコツを教えてください。

 私は仕事柄、プロのスタイリストさんやヘアメイクさんにこの色が似合う、このスタイリングがいいと、長年アドバイスしてもらってきました。それと同様に、みなさんも、ファッションのプロである、ブティックのスタッフにあなたに似合うコーディネートをひと揃え作ってもらうことをおすすめします。それに合う服を買い足していけばおしゃれなワードローブができます。ミッドランド スクエアにもセレクトショップがありますので、プロに委ねてアドバイスしてもらうといいですよ。ブティックの店員さんは、みなさんのスタイリストなんです。だから信頼関係を築いていくといいですね。おしゃれになるし、買い物やファッションを楽しめると思います。

— 歳を重ねるごとに、魅力が増す野宮さん。素敵な大人の女性になるための秘訣は?

 「いまがいちばんいい!」って思える人生がいいなと思っています。私は好きな歌を歌って、好きな服を着るのが幸せ。それができるように、いつでも歌える場所があったら出ていけるように、日々、準備をしています。植物療法を生活に取り入れたりね。でも、準備ばかりして、いまを楽しめないのは嫌。やりたいことは先延ばしにしないで、いまできることをするのも大切。幸せって、未来にあるのではなくて、いまにあるものです。だから今を楽しむことの連続が、未来の幸せに番っていくのだと思います。

— コロナ禍で自粛が続いていましたが、どのように過ごされていらっしゃいましたか?また今後の活動予定を教えてください。

 ずっ~と自宅に居たので、今日は数か月ぶりに新幹線に乗って、名古屋でお仕事して、リフレッシュできましたね。(笑)
 家族とゆっくり過ごす時間は、とても貴重で幸せな時間でしたが、先日初めてインスタライブをして、フォロワーの方とコミュニケーションが取れて、すごく楽しかったんです。やはりこんな時でも、こうしてもっとファンの方と繋がりたいなと思い、モバイルファンクラブを開設することとなりました。音楽やおしゃれのことを共有できる大人のサロンです。オフィシャル・グッズのオンラインストアもスタートしました。是非一緒に楽しんでいただければと思います!

(オーベルジュ・ド・リル ナゴヤの植田支配人とともに)


— 今年、還暦を迎えられますが、お祝いのライブの予定は?

 本当は、私の誕生日、3月12日にライブをする予定でしたが、コロナの影響で延期になりまして‥‥。8月にビルボード東京で席数を半数に減すなど、コロナ対策をした上で、ライブができることになりました。「ライブができるまで歳を取るのをやめる。」と宣言をしていましたので、8月19、20日のライブで、ようやく時計の針が動き出しますね。今回は敬愛する鈴木雅之さんとクレイジーケンバンドの横山剣さんをゲストにお呼びして、自分も楽しみたいと思います。

— 「渋谷系の女王」と呼ばれる、野宮さんの音楽のルーツは?

 子供の頃に父が買って来てくれたレコードが、カーペンターズとセルジオメンデス、ミッシェル・ポルナレフだったのです。それは偶然にも、後に“渋谷系”と呼ばれる音楽のルーツとなる3枚で、ジャンルとしては、フレンチポップやソフトロックやボサノヴァ。未来を予感させて、そこで出会ったのは必然だったのかもしれません。
 歌を歌うことが好きだったので、何度も繰り返し聞いてはカタカナで歌詞を書き起こして歌っていました。そして、歌手になりたいと思うようになりました。

— “渋谷系音楽”というジャンルって、どんな風に生まれたのでしょうか?

 90年代前後の渋谷には、外資系の大手から独自に直輸入する個人店まで、多くのレコード屋さんが集まっていました。ちょうど60年代のイタリア映画のサントラや、バート・バカラックなどのレコードをCD化して再発する時期でもあって、それらをリスペクトして、曲作りに反映したミュージシャンが“渋谷系”と呼ばれていました。“渋谷系”って、20年経っても新鮮で、懐メロにはなっていませんよね。それは60年代70年代といった20世紀のスタンダードナンバーをベースにしているからなんです。そうやって作られたピチカートを含めた”渋谷系”の名曲を、21世紀のスタンダードナンバーとして歌い継いでいくことが、シンガーである私のやるべきことなんだなって思います。

Profile

シンガー

野宮 真貴さん

Maki Nomiya

ピチカート・ファイヴ3代目ヴォーカリストとして、90年代に一世を風靡した「渋谷系」ムーブメントを国内外で巻き起こし、音楽・ファッションアイコンとなる。現在は“渋谷系とそのルーツの名曲を歌い継ぐ”音楽プロジェクト「野宮真貴、渋谷系を歌う。」を行うなど、ソロアーティストとして活動。2020年は還暦イヤーを迎え、音楽、ファッションやヘルス&ビューティーのプロデュース、エッセイストなど多方面で活躍している。ベストセラー・エッセイ「赤い口紅があればいい」「おしゃれはほどほどでいい。」(幻冬舎刊)ソロベストアルバム「野宮真貴 渋谷系ソングブック」、ピチカート・ファイヴベストアルバム「THE BAND OF 20TH CENTURY: Nippon Columbia Years 1991-2001」が好評発売中。9月下旬には還暦して初となるモバイルファンクラブ「おしゃれ御殿」をローンチする予定である。

野宮真貴アルバム
https://umj.lnk.to/mak1n0m1ya

PIZZICATO FIVEアルバム HYPERLINK
https://va.lnk.to/OMa3dEv8

野宮真貴エッセイ
https://www.gentosha.co.jp/author/a3449.html

オフィシャルサイト
http://www.missmakinomiya.com/

インスタグラム
https://www.instagram.com/missmakinomiya/

おしゃれ御殿
https://missmakinomiya-fc.com/s/n126/?ima=2354